本サイトは、「能の『ことば』の包括的・領域横断的研究に向けたオンライン・リソース構築」(科学研究費21H04350)の成果の一部です。
室町時代に大成された能は、独自の理論と様式を備えた歌舞劇として六百年以上途切れることなく、プロフェッショナルの集団によって演じ続けられてきました。近世・近代を通して他の芸能や芸術・思想に多大な影響を与え、現代もなお世界の演劇の一つとして重要な位置を占めています。
こうした能と他ジャンルの文芸・思想との、数百年にわたるやりとりを包括的に捉えるための基盤として、1)能のコンテンツそのものである「謡曲」および、2)能の規範を語る「能伝書」の文言を提供し、併せて、3)能に取りこまれた仏教関連語句、4)能が引用する和歌、5)近世邦楽に取り込まれた謡曲詞章、6)近代以降の能をめぐる言説に関して、各サブグループの研究成果をデータベースや索引の形で公開しています。