研究集会 「縦断横断 光悦謡本―慶長文化の精華を解析する―」
これまでテーマ設定型共同研究のプロジェクトとして謡本研究会を実施してきましたが、その研究成果をふまえ、光悦謡本をテーマにした研究集会をおこないました。これに合わせて、慶応義塾大学斯道文庫・国立能楽堂の協力を得て、光悦謡本のほか、初公開を含む江戸初期の謡本関連資料の展示「慶長文化の精華 光悦謡本の世界」も開催しました。
研究集会では能楽研究の立場からだけではなく、印刷史・書誌学研究の視点からも発表があり、光悦謡本に代表される江戸時代初期の文化を学際的に考える研究集会となりました。
2016 年2 月27 日(土)10:00 ~ 17:30
会場:法政大学ボアソナードタワー26 階スカイホール
午前の部 10:00 ~ 12:00
伊海孝充(法政大学)「光悦謡本と観世身愛」
鈴木広光(奈良女子大学)「光悦謡本の活字と組版」
小秋元段(法政大学)「『吾妻鏡』の刊行と嵯峨本出版文化圏」
午後の部 13:00 ~ 17:30
宮本圭造(法政大学)「周縁から見る光悦謡本」
落合博志(国文学研究資料館)「長頼謡本考」
柳沢昌紀(中京大学)「伝雛屋立圃謡本について」
佐々木孝浩(慶應義塾大学)「慶長前後の謡本の絵表紙流行について」
石川透(慶應義塾大学)「謡本の奈良絵本・絵巻」