2018年度拠点共同研究成果報告会
2019.3.29(金) ボアソナードタワー19階 会議室4
「能作品の仏教関係語句データベース作成と能の宗教的背景に関する研究」高橋悠介氏(慶應義塾大学斯道文庫)
「間狂言資料集成の作成とアイ語りを視点とする夢幻能の再検討」西村聡氏(金沢大学)
高橋氏は、能作品の仏教関連語句の考証を通した作品研究と能の宗教的背景の研究の成果論文を示し、構築中の仏教関連語句データベースのサンプルを発表されました。謡曲中の用例(曲名・用例引用・引用箇所の説明)や参考文献等などの情報が掲載された、学際的研究に有益なデータベースが作成されます。
西村氏は、江戸時代初期の間狂言台本や和泉流と鷺流を中心とした間狂言台本の翻刻の進捗を報告し、間狂言の類型を〈舟橋〉や〈鵺〉等作品ごとに再検討した研究を発表。今後も論文による成果発表とともにデータベースと翻刻本文の公開もおこなっていきます。
参加者16名。