「冥の会」の先駆的・越境的な協同創作に関する研究(2025・26年度)
- 研究代表者:新里直之(京都芸術大学芸術教養センター専任講師)
- 研究分担者:木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰・ まつもと市民芸術館芸術監督団団長)
- 研究協力者:天野文雄(大阪大学名誉教授)
【研究計画】
前年度に続いて、①資料調査・文献研究、②研究会の実施を通じて、「冥の会」の上演活動を跡づける。さらに能・狂言と現代演劇との関係史におけるその意義をより広い視野で捉え返すために、事例検討に加えて、日本の伝統芸能と西欧演劇をめぐる比較演劇学のアプローチを採用しながら研究を行う(なお聞き取り調査については、前年度の進捗状況を勘案し、適宜、実施する)。
①資料調査・文献研究(2026年4月~2026年9月ころ):
研究代表者が主幹を務めて資料調査・文献研究を継続する。前年度の研究結果を補い「冥の会」の創作活動とともに、能・狂言役者にとっての領域横断的な試みへの参画の意義を再検討する。インターカルチュラルな視点での日本の伝統演劇と欧米演劇との交流や影響関係をめぐる既往研究、先行事例を参照しつつ、「冥の会」の歴史的・今日的な批評性を検証する。
②研究会の実施(2026年11月・2026年1月ころ):
①を踏まえて、冥の会の領域横断的な活動、協同の内実が、現代の舞台芸術に対して持つ批評性をテーマとする研究会を開催し、研究者・実演家を招いた共同討議を行う。研究会への参加については、現代における伝統演劇の再創造の可能性を探求している分担者(木ノ下裕一)、能楽研究を専門とする協力者(天野文雄)より、それぞれ内諾を得ている。
