鷺流狂言宝暦名女川本(能研本)の総合的研究(2023年度より継続)
- 研究代表者:永井猛(米子工業高等専門学校名誉教授)
- 研究分担者:稲田秀雄(山口県立大学名誉教授)
- 研究分担者:伊海孝充(法政大学文学部教授)
【研究目的】
未翻刻の残り1冊の間狂言台本「真替間」の翻刻を完成させ、公開したい。「真替間」(269丁)は、真の間狂言と替のアイが68曲収められており、現在は伝わらない珍しい替間なども含まれている。また、江戸初期の古い演出等もとどめており、それらを、翻刻作業を通して抽出し、検証していければと思う。
「真替間」も丁数が多く、翻刻本文を一括して『能楽研究』に掲載していただくことは無理かもしれない。分載していただくか、能楽資料叢書の1冊として出していただけることを願っている。能楽資料叢書の1冊として出していただけるのなら、檜書店蔵の間狂言本「羅葛部」(修羅物と葛物の部。50曲所収)も加えて、現存する宝暦名女川本の間狂言320曲(替の詞章も含み、実質は250曲ほど)を通覧できるようにしたい。