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能の「ことば」オンラインリソース集

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梗概

一来法師(いちらいほうし)

① 平家に対して挙兵を企てた高倉宮(以仁王)であったが、事は平家に露見し、三井寺に潜んでいた。高倉宮と一来法師たち家来は、三井寺を落ち延びて南都へ向かう。宮は慣れぬ騎馬に何度も落馬するが、供の人々は互いに助け合い、一行は宇治の平等院で休むことにする。
② 高倉宮は、滝口競が六波羅に忍び入って煖廷という馬を盗み出して馬のたてがみを切り、爪を割って「昔は煖廷、今は平宗盛」と焼き金を押して六波羅に返したという話を語る。
③ 一来法師は宮に南都へ逃れるように勧め、自分はここに残って敵の追撃を防ぐと言う。その言葉を宮は遮り、このように宇治に落ち延びているのも皆一緒にいるためであると述べる。それを聞いた武士たちは皆、涙を流す。
④ 宮の兵たちは宇治橋の橋板の間を取り外して平等院に立て籠る。
⑤ 敵の武士が鬨の声をあげて迫るが、橋板が間引いであるので、なかなか渡ることができない。
⑥ 橋の上には頼政の親子三人、滝口競、渡柳弥権太など、屈強の者たちが立ち並ぶ。
⑦ 一来法師は矢面に進もうとするが、雑兵に隔てられて狭い橋を渡りかねた。そこで浄明坊明俊の肩を飛び越えて、橋桁を渡る。敵を二つに斬り、飛んでくる矢を切り払う。橋桁の上に立ちはだかる一来法師の姿に敵も味方も感じ入って、今日の戦いは終わったのであった。