WORDS of NOH Online Resources

能の「ことば」オンラインリソース集

曲名一覧へ戻る

梗概

語鈴木(かたりすずき)

源頼朝と不仲になった義経は奥州へ落ち延びていたが、義経の家来鈴木三郎重家は母の病を知り故郷の紀州に赴く。
② 重家は母の家に声を掛け、対面を果たす。母の病は軽く、安心した重家は高館にいる義経を頼朝が攻めると聞いたので、急ぎ奥州へ向かうことを告げる。重家は母を残して戦いに赴いた樊噲の故事を引いて説得し、名をあげることを誓う。
③ 母は重家の弟、亀井六郎への言伝を頼み、重家は名残を惜しみつつ母と別れる。
④ 源氏の兵が、重家が梶原によって生け捕られたことを頼朝の家来に伝える。
⑤ 重家は頼朝の前に引き出される。頼朝は、義経が土佐坊正尊を討ったわけや、梶原の逆櫓の意見を退けたわけを重家に問い詰める。重家は義経に野心がないこと、正尊が裏切ったこと、自身の舟には逆櫓の必要がないと義経が言ったことを冷静に語る。逆に重家は頼朝に梶原の悪行を訴え、梶原を信じる頼朝の身の上を嘆いて涙を流す。頼朝の家臣たちは重家を褒め、皆感動の涙にくれる。
⑥ 頼朝が従者を呼び、重家の縄を緩め、烏帽子・直垂を着して、再び御前へ連れてくるように命じる。
⑦ 許された重家は酒宴に召され、舞を所望される。
⑧ 打ち解けた頼朝は自分に仕えるように言うが、重家は頼朝をたばかり、頼朝が退出すると、烏帽子直垂を脱ぎ捨て、編み笠を被き、奥州を目指してゆく。