降魔(ごうま)
① 釈迦が菩提樹の下で悟りを得るために座禅を組み、すべての迷いを断ち切ろうとしている。
② そこへ三人の美女が釈迦の悟りを邪魔しようと現れる。実は美女は第六天魔王の化身であった。美女たちは釈迦の別れた妻耶偸多羅夫人の嘆きぶりを言って釈迦を惑わそうとし、釈迦に王宮へ帰るよう迫る。
③ しかし釈迦は心を動かさず、喜楽・喜見・羯愛女の三人の美女の本性を暴く。すると美女の顔は鬼に変わり、姿を恥じて夕暮れの雲に紛れて消え失せた。
④ やがて黒雲の中から第六天の魔王が釈迦の悟りを妨げようと出現する。
⑤ 釈迦は、過去仏の一つ迦葉仏の教えを受けて衆生を救う仏となると誓いを示す。第六天魔王がその証を問うと、釈迦は迦葉仏から受け継いだ袈裟を堅牢地神に預けていると答え、地を指し示し、堅牢地神を呼び出す。
⑥ 大地が割れて地神が現れ、釈迦に袈裟を奉る。受け取った釈迦が袈裟を魔王に見せると、魔王は地にひれ伏す。さらに空より虚空神も現れ、地神とともに魔王を責め、ついに魔王は退散する。

