志賀忠度(しがただのり)
北国方の僧は都への旅の途中、志賀の山越で、『千載和歌集』の詠み人知らずの和歌「さざなみや…」を口ずさみ、作者はどんな人かと呟く。すると里人が現れ、作者は薩摩守忠度であると教える。僧は、勅勘ゆえに忠度の歌が詠み人知らずとされたことに同情する。里人は、自分は忠度の霊で、花に執心があると明かし、回向を乞うと姿を消す。その夜、忠度の霊は、都落の前に俊成を訪ねたことや戦の有様を再現し、最期の念仏で成仏する。
北国方の僧は都への旅の途中、志賀の山越で、『千載和歌集』の詠み人知らずの和歌「さざなみや…」を口ずさみ、作者はどんな人かと呟く。すると里人が現れ、作者は薩摩守忠度であると教える。僧は、勅勘ゆえに忠度の歌が詠み人知らずとされたことに同情する。里人は、自分は忠度の霊で、花に執心があると明かし、回向を乞うと姿を消す。その夜、忠度の霊は、都落の前に俊成を訪ねたことや戦の有様を再現し、最期の念仏で成仏する。