お知らせ
江戸初期筆「秋田城介型付」の復元:報告と討議(11月24日)
能の演技は口伝だけではなく、役者の動きを書き留めた「型付」によっても伝承されてきました。江戸初期に書かれた「秋田城介型付」は、同時代の型付と比べると詳細な記事内容ですが、現在とは異なる用語等も多く、実際にはどのような型で演じられていたのか、読んだだけではわからないこともあります。
今回、「秋田城介型付」をもとに能〈花月〉の型の復元(面・装束を着けない袴能の形式)をおこないました。はたして「秋田城介型付」には、能一曲を演じるための情報がすべて記されているのでしょうか。役者が補わなければならないことがあるとすれば、それはどのようなことでしょうか。復元した型を映像で見ながら、復元の過程と内容を報告します。
復元の結果は、事前に撮影した映像によって公開します。「秋田城介型付」は金春流系の型付ですので、今回の復元は、シテ方金春流の能楽師井上貴覚氏、辻井八郎氏、狂言方大蔵流大蔵教義氏にご協力をお願いしました。
◆日時:2014年11月24日(月) 14:00~16:30(開場13:30)
◆場所:奉仕絵大学市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー26階 スカイホール
◆入場無料(申込み不要・定員100名)
◆チラシのPDFはこちら
◆プログラム
14:00~15:30
〈花月〉復元の報告 中司由起子(法政大学能楽研究所兼任所員)
15:30~15:50
「秋田城介型付」における「ヨセイ」 柳瀬千穂(法政大学大学院博士後期過程)
16:00~16:30
討議 井上貴覚(シテ方金春流能楽師)・柳瀬千穂・中司由起子