研究日録
研究所の日々を紹介します。
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10月16日
研究集会を能楽学会と共催でおこないました。鵜澤瑞希氏(東京大学大学院総合文化研究科特任研究員)による研究発表「作品研究〈柏崎〉―世阿弥自筆本と元頼本に描かれた家族像―」。
9月29日
研究集会「中世「能の語り」の汎用性とキリシタン版『太平記抜書』語り復元―『太平記抜書』「阿新(くまわか)丸の段」と能「壇風」―」をおこないました(能楽学会と共催)。
発表者は小林千草氏。ワキ方福王流の福王和幸氏による「阿新丸の段」の語りの実演がありました。
9月8日
法政大学能楽研究所公開セミナー/法政大学大学院国際日本学インスティテュート合同演習 「狂言の笑い―昔と今―」で上演する、大藏教義氏・大藏彌太郎氏・善竹大二郎氏による復曲狂言〈隠笠〉の稽古に立ち合いました。
8月30日~9月2日
リスボンで開催されたEAJSの大会に、能楽研究所のプロジェクトチームからも7名が参加し、2つのパネルを組んで発表しました。
2017年8月4日
金沢大学の西村先生をリーダーとする共同研究「間狂言資料集成の作成とアイ語りを視点とする夢幻能の再検討」の研究会初回。アイ語りを分析して、夢幻能の作品研究に活かそうという試みです。まずは、翻字が公開されていない間狂言台本を翻刻する作業からおこないます。
2017年7月28日
本学小金井キャンパスから情報科学部の伊藤教授が来所。コンピューターによる謡分析の共同研究の進捗状況についてとても面白い説明をしてもらいました。木曜日には立命館大学アートリサーチセンターの赤間教授がおいでになりました。赤間氏とは研究協力体制構築の具体的な打ち合わせと情報交換をおこないました。10月に計画しているシンポジウム(詳細は近日確定)には、赤間氏や伊藤氏にも参加してもらうことになっています。
2017年7月11日
10日は能研にて共同研究「能作品の仏教関係語句データベース作成と能の宗教的背景に関する研究」の打ち合せをおこないました。
2017年7月5日
2017年度公募型共同研究の浅見龍介氏と門脇幸恵氏が来所。共同研究のガイダンスの後、上杉家の能に関する資料の調査をされました。
3月31日
能楽研究叢書7『金春家文書の世界―文書が語る金春家の歩み』と『能楽研究』41号を刊行。『金春家文書の世界』は、2014年に開催したシンポジウムを論文化したもの。シンポジウムにも登壇してくださった金春安明氏の巻頭言も所収。『能楽研究』41号には、拠点でおこなった紀州獅子の復元に関する論文、茂山家×なごみ狂言会チェコ東京公演の解説も掲載。
3月29日
能楽研究叢書6『近代日本と能楽』を刊行。口絵を入れて、全380ページ。第17回能楽セミナー「近代日本と能楽」の報告集。近代の能楽師を総合的にとらえた一冊。
3月24日
2016年度拠点の活動報告『Journal』6号を刊行。巻頭には、能楽セミナー「能をめぐる学際研究」でコメンテーターを務めてくださった法政大学理工学部の御法川先生によるセミナーの所感を掲載しました。
1月4日~3月17日
本日まで国立能楽堂企画展示「能絵の世界」が開催されていました。宇和島伊達文化保存会蔵・国立能楽堂蔵・能研蔵の「能絵鑑」を比較しながら見ることのできる有意義な展示会であったと思います。能研の「能絵鑑」は、能研サイトの能楽資料デジタルアーカイブ「史料」にて常時公開中。
3月9日
上智大学シンポジウム「キリシタン文献類に基づく能楽及び近世初期日本芸能史の研究」開催。国際シンポジウム : キリシタン時代の宣教に伴う演劇の言語。能研の兼任所員でもある豊島正之氏(上智大学)がシンポジウムの背景や日本のキリシタン時代のイエズス会による日本語・日本文化の研究について発表され、所員の宮本圭造はキリシタン時代の能楽の再建に関して、拠点の研究協力者でもあるパトリック・シュウェマー氏(上智大学)も日本芸能についてのイエズス会記録の発表をしました。
2月20日
昨年9月に青山の銕仙会で、技芸伝承のコミュニケーションや、指導者の指示が習う側にどのように伝わるのか、というような「わざ継承」に関わる研究の実験をおこないました。本日20日は、横山太郎氏(跡見学園女子大学)と林容市氏(法政大学)が、法政のメディアスタジオで実験の事後調査を実施。9月の実験に参加した能楽サークルの学生さんに当日の映像を見てもらい、指導者のどのような言葉に注意をはらったのかなどを聞き取りました。簡単なモーションキャプチャ撮影もおこない、充実した調査となりました。
2月10日
能研拠点の公募型共同研究「コンピュータによる謡のメロディに関する客観的な分析基盤の確立」では、シテ方観世流の馬野正基氏、北浪貴裕氏、長山桂三氏にご協力をお願いし、謡の録音をおこないました。研究リーダーは、小金井にある法政大学情報科学部の伊藤克亘先生。この研究は、能を素材とした学際的な研究の一つ。コンピュータによる音楽音響の情報処理技術の分野では、これまで基盤になっているのは西洋の音楽でしたが、そこにあてはまらない音楽の情報処理も求められています。そのために伊藤先生の研究では、コンピュータによる能の謡の分析技術を開発することを目指しています。
1月29日
一昨年5月から復曲作業を重ね、昨年2月に収録した「紀州獅子」(紀州徳川家版「石橋」)。1月29日(日)の午後9時~11時,、NHK Eテレの「古典芸能への招待」でダイジェスト版が放映されました。番組の前半は、昨年10月に厳島神社の能舞台で上演された「友枝昭世・厳島観月能」の〈羽衣〉と半能〈高砂〉。その後に、紀州徳川家版〈石橋〉のダイジェストです。紀州獅子のシテは香川靖嗣氏。副音声解説を能楽研究所の山中が担当。
12月5日
法政大学大学院デザイン工学研究科「身体表現論」と人文科学研究科「現代能楽論」の実習。今回は矢来能楽堂で観世喜正氏のご指導です。「角へ行、左へ回リ、サシコミ、ヒラキ、左右、打込」の長い連続所作なども稽古しました。最後に、唐織や縫箔をはおり、きれいに正しく畳むまでを習いました。
11月22日
大和スコラー(大和日英基金)法政大学レクチャーシリーズ(HLS)で能の講座をおこないました。英語による能の講演(山中玲子)、喜多流大島輝久氏のワークショップ。留学生6名のほかに法政の学生も参加しました。
11月4日
本日の読売新聞夕刊に、能楽セミナー「能をめぐる学際研究」の記事が掲載されました。
10月17日
今年も観世銕之丞先生に法政大学大学院デザイン工学研究科「身体表現論」と人文科学研究科「現代能楽論」の講師をお願いしました。本日は、青山の銕仙会能楽研修所にて実習です。
10月16日
「国語学から見た能楽伝書」を開催。「能楽伝書をデータベースを用いて読む」豊島 正之(上智大学)「江戸の音声記述と能楽伝書との関係」高山 知明(金沢大学)「謡曲の音声―現代と室町期」坂本 清恵(日本女子大学)コメント岸本 恵実(京都府立大学)・白井 純(信州大学)・竹村 明日香(お茶の水女子大学)。日曜日にもかかわらず大勢の参加がありました。今後も拠点の学際的研究の一つとして、能楽伝書や謡本を用いた国語学の研究をおこなっていきます。
10月8日
第19回能楽セミナー「能をめぐる学際研究」を開催。能に関するさまざまな要素を研究素材とした理工系の研究を発表いただきました。山中の趣旨説明の後、トップバッター伊藤克亘氏「コンピュータを使った謡の分析」は、謡をコンピュータ分析する手法と現在までの研究結果を報告。謡の強吟、弱吟などの特徴を明確にかつ具体的に示してくれる研究でした。続く中川志信氏「伝統芸能(文楽+能)の匠の技を応用するロボティクスデザイン研究」は、ロボットの動きに文楽の人形の動きを取り入れた、拡張動作の可能なロボットの研究開発に関して。ロボットの表情に能(能面)の感性を取り入れていきたいとの発言もありました。 高村雅彦氏「歴史工学から解読する能―弘化勧進能絵巻の復元」は、弘化勧進能絵巻に描かれた舞台空間のすべてをCG復元した研究の報告。復元の際の寸法確定についての詳細な説明の他、復元された舞台空間で謡と囃子がどのように聞こえたのか、音響の復元についても触れられました。また高村氏とゼミの学生作製の模型もロビーに展示されました。発表に引き続いて討議(コメンテーター:御法川学氏・横山太郎氏)。
9月30日
研究集会「幕末期大蔵流台本「悪太郎」の実態と声による復元」(能楽学会共催)。小林千草氏が成城大学図書館蔵幕末期狂言台本と、虎寛本・山本東本の異同を発表。その後、大蔵流狂言師の山本則重氏・山本則秀氏による成城大学本「悪太郎」復元。声による復元でしたが、実際の舞台が目にうかぶようでした。活発な質疑応答もなされました。
9月26日
シンガポール国立大学と米国のエール大学の協同で展開されているYale NUS college の学生・教員(計22名)向けの講座。能楽についての概説を山中が英語でおこない、日本の政治と能楽との関わりの歴史を上智大学研究員のパトリック・シュウェマー氏に話してもらいました。学生たちとのディスカッションも含め、全体で約2時間半。学生さんたちも熱心に聞き、鋭い質問をいろいろしてくれました。
9月11日
「作品研究セミナー」開催。前半はミニシンポジウム「古作の能・世阿弥の能」。〈求塚・通小町・通盛〉等の古態や〈井筒・屋島〉等の夢の問題などについて、金沢大学の西村聡氏、能研の山中・宮本がお互いの論を踏まえつつ討論を繰り広げました。後半は若手研究者の発表。能の作品研究のさらなる必要性とその面白さを実感した、刺激的な研究会となりました。
8月2日
跡見女子大の横山太郎氏をリーダーとする「型継承研究会」を続けています。昨年9月にはシンポジウム「わざ継承の歴史と現在──身体・記譜・共同体」を開催しましたが、今年度は、横山氏を中心に、スポーツ科学の専門家とも協同して、技芸伝承のコミュニケーションや、指導者の出す指示が習う側にどのように伝わるか、どのように上達するか、というような研究も始めています。青山の銕仙会舞台をお借りし、この研究を進めるための実験の予行演習(予備実験)をおこないました。
7月28日~30日
英語版能楽全書作成のための研究集会&編集会議をおこないました。幾つものグループに分かれ実質的な作業を進めました。
2016年7月27日
「笑いは国境を越える 茂山家×なごみ狂言会チェコ 東京公演」を開催。「なごみ狂言会チェコ」は、チェコ語による狂言を上演している団体です。昨年は催花賞も受賞されました。190名の参加。
2016年5月25日
2016年度公募型共同研究を採択しました。「長唄における謡の影響についての研究(研究代表者:坂本清恵)」「越前松平家伝来能装束の学際的研究(研究代表者:長崎巌)」「コンピュータによる謡のメロディに関する客観的な分析基盤の確立(研究代表者:伊藤克亘)」。
2016年4月22日
英語版能楽全書の第2回編集会議(京都の中世日本研究所にて)。英語原稿を執筆する日本在住のメンバーが集まり、全体の構成案と細かな作業分担を決めてくれました。第1回は京都の立命館大学アートリサーチセンターにて、第3回は目白駅近くの会場にて、それぞれ日本人のメンバーや他機関のかたも交えて議論を重ねています。
2016年3月30日
公募型共同研究の報告会をおこない、7件の研究チームが2015年度の研究成果を発表しました。それぞれの成果は、拠点のホームページで公開しています。
小林准士氏(島根大学教授)の校訂による能楽資料叢書4『島根県立図書館蔵 御囃子日記』を刊行。江戸時代に松江城でおこなわれた町人による「御松囃子」の活動記録の翻刻。松江藩の能楽史の実態解明につながる資料です。
2016年3月24日
拠点の活動報告『ジャーナル』5号を刊行(2015年後半の研究活動)。
2016年3月14日
英語版能楽全書のための研究会をおこないました。今回は、日本にいる研究者のみの参加でしたが、昨年夏の研究集会を踏まえて、書いた原稿や内容のチェック、意見の交換をしました。今年の夏も研究会を開催する予定です。
2016年3月6日
シンポジウム「近世大名の能道具が語るモノガタリ」を開催。岡山池田家・加賀前田家・越前松平家等の能面・装束について、これらがどのように収集、使用されて、そして現在のコレクションとしてどのように伝来していったのか各発表がなされました。文献資料とともに、伝来品そのものの調査も必要であることがよくわかりました。
2016年2月29日
能楽学会例会と共催の研究会「学校教育における能楽の問題分析と提言」。拠点の公募型共同研究「学校教育における能楽の分析と刷新―伝統文化教育のモデルケース確立をめざして」のメンバー、佐藤和道氏・岩城賢太郎氏とシテ方宝生流能楽師の佐野玄宜氏による発表。小中高の国語・社会・音楽の教科書でどのように能・狂言が扱われているか具体的な事例が紹介されました。さらに佐藤氏が実践されたアクティブラーニングによる高校の授業例を報告。生徒たちが課題をふまえてタブレット端末で能の映像を観賞したのち、佐野氏とskypeで質問や意見を交換するという授業内容。質疑応答では、教員養成の場からの意見もあり、充実した研究会となりました。
2016年2月27日
研究集会「縦断横断 光悦謡本―慶長文化の精華を解析する―」を開催。どの先生方の発表も専門的で深い内容でしたが、知らなかった専門用語もすっと入ってくるような面白さがありました。最後の討論は、慶長期に活字が興隆した理由や、謡本が刊行されることの意味など、大きなテーマに広がっていきました。光悦謡本の展示会は、3月31日までおこなっています。
2016年2月24日
「紀州獅子」の復元上演収録のための申し合わせ(リハーサル)。江戸時代の初めに紀州徳川家で整えられ、大切に伝えられた特別の《石橋》。和歌山市との共催で、能楽師の方々の全面的なご協力を得て、復元しました。和歌山城の新しい博物館には、紀州獅子のコーナーが出来て、今回の収録のダイジェスト版を見せる予定です。
2016年2月17日
本日より展示「慶長文化の精華 光悦謡本の世界」が始まりました。さまざまな光悦謡本のほか、初公開を含む江戸初期の謡本関連資料を多数展示しています。3月31日まで。
2016年2月5日
拠点公募型共同研究「現代能楽における「型」継承の動態把握―比較演劇的視点から」(代表:横山太郎)の研究会を京都にて開催。京都市立芸術大学の藤田隆則研究室との共催。金剛流の廣田幸稔氏のお話をお聞きしました。金剛流はシテ方五流で唯一、宗家が京都在住の流儀です。芸の継承、型付の扱い方、家元と弟子家の関係など、大変興味深いお話をとても面白く楽しく聞かせてくださいました。
2015年12月10日
拠点公募型共同研究「現代能楽における「型」継承の動態把握―比較演劇的視点から」(代表:横山太郎)の研究会をおこないました。今回はシテ方金春流能楽師櫻間金記氏に、青年時代の修行や野村保師・櫻間道雄師の稽古での言葉の数々、櫻間の型付、巣鴨女子高校での指導など、伝承と型付に関するお話をうかがいました。
2015年11月30日
今年度の出版物第一弾。能楽研究叢書5『能楽の現在と未来』ができあがりました。全280頁。昨年度の連続セミナーのすべてが何らかの形で活字化されています。
特別寄稿、Michael Watson 教授と Richard Emmert 教授の英語による論考と実践報告、網本尚子教授の新作狂言や狂言普及活動についての論稿も所収。
能楽大事典に載っていない2006年以降の新作能リスト(深澤希望氏作成)と新作狂言リスト(網本氏作成)も載せました。
2015年11月30日
シテ方観世流能楽師・観世喜正氏による実習(法政大学大学院デザイン工学研究科「身体表現論」・人文科学研究科「現代能楽論」)を神楽坂の矢来能楽堂にておこないました。
2015年10月26日
シテ方観世流能楽師・観世銕之丞氏による実習(法政大学大学院デザイン工学研究科「身体表現論」・人文科学研究科「現代能楽論」)を青山の銕仙会能楽研修所にておこないました。
2015年10月24日・25日
日本演劇学会と共催で秋の研究集会「古典劇の現代上演」を開催。シンポジウム「古典演劇・伝統演劇の復元的上演はどこまで可能か」・特別講演ジークリット・トホーフト氏(演出家・振付師)「バロック演劇における歌う身体―修辞的なジェスチャー、絵画的な美、感情を彩るメカニズム、古レパートリー蘇演のための失われた伝統、あるいは新しい手法―」。ほかにも拠点の研究成果をパネルセッションにて発表しました。プログラムはこちら。
2015年10月16日
フランス国立極東学院のフレデリック・ジラール教授がいらっしゃいました。金春禅竹と華厳学の関係についての御論文の最終チェック中とのこと。これから1ヶ月ほど、能研にも調査にお越しになります。
2015年10月1日
拠点の研究情報誌Journal4号が完成しました。
2015年9月13日
型継承研究会のシンポジウム「わざ継承の歴史と現在──身体・記譜・共同体」を開催。伝統芸能、ダンス、スポーツなど、さまざまなジャンルの専門家がそれぞれの知見を持ち寄って、わざ(身体技法、スキル、達成すべき動き)の継承をめぐる研究や実践の報告と討議をおこないました。限られた時間内での会でしたが、密度の濃い報告がなされました。
2015年9月11日
公募型共同研究「現代能楽における「型」継承の動態把握―比較演劇的視点から(研究代表者:横山太郎)」研究会を開催。今回はシテ方宝生流の金井雄資氏。松本恵雄師、近藤乾三師、乾之助師らの稽古で、それぞれの師匠が口にされた言葉を、時に扇を手にして再現してくださいました。ほかにも型付への姿勢などをうかがいました。
2015年9月8日
「リチャード・エマート氏に聞く―英語能の可能性―」(共催:能楽学会)を開催。聞き手のマイケル・ワトソン氏が、エマート氏の英語能に関する資料をパワーポイントで掲示しながら、お話を引き出してくださいました。英語能の作品ごとに、どのような点が能に影響をうけているのか説明。5月に日本で上演された Blue Moon Over Memphis を囃子謡にした譜も紹介されました。
2015年8月3日
伊藤克亘先生(法政大学情報科学部)が来所、研究の進展を説明。
伊藤先生の研究テーマは「コンピュータを用いた音楽学的な謡の分析のための基盤研究」。これまでは西洋音楽に基づいてきたコンピュータによる音楽情報処理技術において、謡を研究対象とすることで、その処理技術体系を新たに構築しようというものです。
2015年7月30日
蔡東生先生(筑波大学システム情報工学研究科)、中川志信先生(大阪芸術大学デザイン学科)が来所。
モーションキャプチャで撮影した能の所作データを解析、利用する研究等の説明をしてくださいました。
2015年7月26日
「謡本研究会」を開催。
発表は、宮本圭造氏「光悦謡本の以前と以後」、柳沢昌紀氏「中京大学図書館蔵伝雛屋立圃筆一番綴謡本「白楽天」・「井筒」・「道明寺」について」、石川透氏「謡本の奈良絵本・絵巻」の三本。
2015年7月23・24日
「英語版能楽事典のための研究集会」を開催。
海外からはトム・ヘア氏、ポール・アトキンス氏、国内からも京都や新潟などから多くの研究者の方々の参加がありました。
「英語版能楽事典」は、海外の研究者や実演家が本当に必要とする情報と、最新の研究成果を反映した説を掲載します。専門用語の解説だけではなく、能を知るために必要なテーマ(歴史・能の約束事・演出・能楽論など)のエッセイ(小論文)が中心となります。今回は、日本人研究者と海外の研究者のグループで進めてきた成果や原稿を持ち寄って発表し、方針や問題点を議論しました。
2015年7月23日
フランス国立極東学院フランソワ・ラショー教授による研究講演「世界劇場―イエズス会士と日本の演劇に関する一考察―」(能楽学会と共催)。
イエズス会士資料にみえるautoに意味がさまざまあることや、イエズス会そのものについても詳しくお話いただきました。
2015年7月16日
公募型共同研究「現代能楽における「型」継承の動態把握―比較演劇的視点から(研究代表者:横山太郎)」研究会を開催。
今回は観世流シテ方の野村四郎氏をお招きし、内弟子時代のことから観世寿夫の言葉の数々、〈定家〉や〈砧〉〈安宅〉などのご自身の演能、芸大での稽古などなど2時間半近くもお話いただきました。
2015年6月17日
公募型共同研究「現代能楽における「型」継承の動態把握―比較演劇的視点から」の研究会を開催。発表は、柳下惠美氏(早稲田大学)イザドラ・ダンカンの舞踊芸術の継承」。
モダンダンスの祖とされるイザドラ・ダンカンのダンスが弟子たちにどのように継承されたのかというテーマでお話いただきました。
2015年6月1日
「「紀州獅子」復元」のための研究会を開催。能楽師と研究者、和歌山市の担当者の合同研究会。能楽師の参加者は、シテ方喜多流香川靖嗣氏・長島茂氏、大鼓方葛野流亀井忠雄氏、太鼓方観世流小寺佐七氏。江戸時代初期に紀州藩で工夫された「石橋」=紀州獅子の復元をめざします。
2015年5月26日
公募型共同研究「現代能楽における「型」継承の動態把握―比較演劇的視点から」の研究会を開催。シテ方喜多流能楽師の友枝雄人氏をお招きし、技法継承の実態をインタビューしました。
2015年5月12日
公募型共同研究「現代能楽における「型」継承の動態把握―比較演劇的視点から」研究会を開催。児玉竜一氏(早稲田大学)「歌舞伎・日本舞踊の伝承」。近代における歌舞伎や日本舞踊の技法伝承をテーマにお話いただきました。
2015年4月30日
「「紀州獅子」復元」のための研究会を開催。能楽師と研究者の合同研究会。能楽師の参加者は、シテ方喜多流香川靖嗣氏・長島茂氏、大鼓方葛野流亀井忠雄氏、太鼓方観世流小寺佐七氏。
2015年4月23日
公募型共同研究「現代能楽における「型」継承の動態把握―比較演劇的視点から」研究会を開催。発表は、西尾久美子氏(京都女子大学)「京都花街の人材育成」と岡田万里子氏(桜美林大学)「京舞井上流と祇園女紅場」。
2015年4月9日
公募型共同研究「現代能楽における「型」継承の動態把握―比較演劇的視点から」研究会を開催。発表は、湯浅宣氏「ボーシャン=フイエ・システムの舞踊記譜法」、横山太郎(跡見女子大学)「ボールルームダンスの20世紀―技法の変化とその背景」。